令和5年度第21回斎藤茂吉ジュニア短歌コンクールには、山形県内はもとより県外・海外からも多数応募があり、小学校38校(団体)・2321首、中学校50校(団体)・4046首、高等学校40校・3433首、合計128校(団体)・9800首の作品が寄せられました。その全応募作品を対象に、第1次選考(入選200首)、第2次選考(優秀賞45首)、さらにこのたび(2月17日)、選考委員の大瀧保・田村元・結城千賀子の3氏による最終選考会が開かれ、小・中・高校の各部門2首・計6首の最優秀賞が下記のとおり決定いたしました。
なお、最優秀賞の表彰式は、令和6年5月19日(日)開催予定の第50回斎藤茂吉記念全国大会の席上にて執り行う予定です。また、最優秀賞作品・優秀賞作品を含む全入選作品を収めた「令和5年度第21回斎藤茂吉ジュニア短歌コンクール入選作品集」は、本年3月15日付で発行し、応募学校(団体)等に配布いたします。
小学校の部
水色のプールのそこを見ながらね どんどんすすむわたしは魚 | 上山市立南小学校 二年 荒木沙映 さん |
春の空ついに妹小学生 ろうかで一人泣いてないかな | 山形市立蔵王第一小学校 六年 舟山朔空 さん |
中学校の部
竹刀持ち試合始まる五秒前 手足が凍る時間が凍る | 上山市立北中学校 二年 村上景汰朗 さん |
小説を開けば見える僕の心 鏡のように映し出される | 仙台市立郡山中学校 三年 鈴木陽斗 さん |
高等学校の部
いつかまた二人で来ようと言いながら 来るはずのない海を見ている | 山形県立米沢工業高等学校 一年 島貫瑛二 さん |
キュむキュむキュッ片栗粉雪踏んでみる 今日だけここは私の領土 | 山形県立上山明新館高等学校 三年 河田馨乃 さん |